愛知・名古屋アジア大会のサッカー女子1次リーグで21日、韓国と北朝鮮が静岡県袋井市の競技場で対戦した。
政治的には関係が冷え込む南北だが、応援席には「両方を応援する」という人や、白地に青く朝鮮半島を描いた「統一旗」をデザインした服を着た人も。観衆が相手の国歌に敬意を示す場面もあった。
北朝鮮の応援席には朝鮮大学校(東京都)の学生約160人をはじめ、在日コリアンらが多数集まった。韓国の国歌斉唱時には起立し、終わると拍手。試合開始後は「必勝朝鮮」と声を張り上げた。
韓国側では、大統領直属の諮問機関「民主平和統一諮問会議」の在日メンバーら数十人も観戦した。
融和ムードだった2018年のジャカルタ・アジア大会では開会式で南北合同入場行進が実現したが、その後は関係が悪化。金正恩朝鮮労働党総書記は23年末、韓国との平和統一を放棄する方針を鮮明にした。
韓国側で観戦した在日コリアンの女性(49)は「どっちも頑張って」。北朝鮮の応援席に座った静岡市の男性(67)は「子どもの時から朝鮮学校に通った。わくわくする」と興奮した様子だった。