【東京V】12試合目で初勝利!MF松橋V弾「歯がゆい時間が続いたけど」攻守かみ合い最下位脱出

<明治安田J1:東京V3-1福岡>◇24日◇第12節◇味スタ

東京ヴェルディがホームで福岡を3-1で下し、開幕から12試合目にして今季初勝利を手にした。城福浩前監督(65)の電撃解任に伴い、相馬直樹監督(55)が就任して4戦目、攻守がかみ合い最下位から脱出。暫定18位に浮上した。町田は神戸と引き分けて首位をキープ。柏は鹿島に3-2で競り勝ち、暫定3位とした。

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乾いた緑には慈雨となった。8月9日の開幕戦から76日。サポーターが涙を流してきたホーム味スタで、ついに東京Vが勝ち点3を手にした。サポーターの凱歌(がいか)は一段と高まった。相馬監督は「雨が降る中でたくさんの方が来てくれました。本当に感謝申し上げたい」。勝てなくても応援し続けてくれたことへ、勝利で恩返しした。

21日の聖地・国立での横浜戦。2点のビハインドから土壇場で追いついた。それまで10戦でわずか4得点だったチームが、2ゴールで息を吹き返した。勝負が動いたのは後半29分だ。途中出場のMF松橋がFW一美のパスから抜け出し右足で勝ち越し点を奪った。

直後には相手シュートが無人のゴールに転がった中、DF溝口が決死のスライディングでクリア。城福前監督の時代から評判だった人の心を打つ全力プレーが随所に飛び出した。そして逃げ切るのでなく敵陣に攻め続け、最後はFW寺沼の駄目押し点も飛び出した。

相馬体制下で初出場し、決勝点を挙げた松橋は「歯がゆい時間が続いたけど、その中でも自分のできることをやり続けてきた。ピッチに立ったら絶対にやれる自信はあった」。強い渇望が力の源だった。

「JFK」と呼ばれチームの顔だった城福前監督が電撃解任され、チームは変わった。3バックから4バックへ。縦へのベクトルを強める中、同サイドに人数を集める「オーバーロード」戦術を徹底した。左サイドではDF溝口とMF新井にボランチも加わり、短いパス交換から局面を打開する。相馬監督は「チーム全員がベクトルを合わせてくれている。スタッフ、選手もこのサッカーをトライしようとしてくれている」。苦境から立ち上がるために一致団結する。

森田主将は「勝てたのは大きいし、得点が増えているのはすごくプラス。監督がやりたいサッカーを自分たちで考えながらやれています」。雨降った味スタで地固まる。【佐藤隆志】

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