日本サッカー協会(JFA)は5日、都内で理事会を開催し、田嶋幸三名誉会長が来年の国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙に出馬する意向を固めたことを発表した。理事会内でJFAとして田嶋名誉会長を支持することを決議した。
田嶋名誉会長は「誠実で健全で高潔であることを世界に発信していかないといけない。我々が守ってきたことを私は世界にアピールするためにFIFAの会長に立候補することを決めた」などと理由を話した。
主な一問一答は次の通り。
-立候補の意図は
「JFAの全面的な支持のもとこういう発表ができることを本当にありがたいし、宮本(恒靖)会長には感謝したいというふうに思います。私の方からあまり今言うことはないんですが、勝つとか負けるとかではなく、やはり日本サッカー、今まで築いてきた、誠実で健全で、そして高潔性のある、そういうものをしっかりとやはり世界に発信していかなければいけないという風に思うし、今こそFIFAが必要なのは、我々がずっと守ってきたこのことだというふうに思っています。それをしっかり私は世界にアピールするためにFIFAの会長(選挙)に出馬することを決めました」
-決意した時期は
「今のところインファンティノ会長に対抗するという方が見えないということ、自分はそういう中で選挙をしないで彼がまたそのまま就くということが最も良くないこと、FIFAが本当に自浄作用があるのかっていうことが試されてるという風に思い、私はそこで決断しました。ただ、決断したのはもう先週ですね。いろいろ当たってみて、それで宮本会長、湯川(和之)専務には相談させてもらいました」
-決断への思いをもう少し具体的に
「やはり、ずっとコレクトガバナンスであったり、それからやはりオンザピッチのことをちゃんと我々コントロールし、サッカーそのものを守っていくっていうことはしていかなきゃいけないと思っていたんで、そういう意味では、その高潔性とかそういうものを取り戻すということのことを考えると、やはり決断しなければならなかったというふうに思っています。ただ、なんか刹那(せつな)的な私情でカッとなってやったということではなく、やはりここ何カ月間のいろんなやりとりを見ていく中で、そして世界中で誰か出るのかっていうところで、これが最後のチャンス」
-FIFAへの不信感?
「ワールドカップ(W杯)が終わった後、やはりW杯中に起こったこと、バログンのレッドカード、それからイランのチームがしっかりと入国できなかったこと、そういうことを非常に僕は、いちサッカー人として、そして本来であればホストカントリーのオブリゲーションとして守らなければいけないこと、そしてこういう、ビジネスとかお金とか、そういう時代に、スポーツだけがしっかりとそういうインテグリティーを守りやっていかなければいけないところで、それ以外の力が加わったっていうことを、それにピッチの中が影響されたってことを非常に残念に思っていました」
-勝算は
「勝算ということに関して、じゃあ7:3で俺が勝つぞとか、そういうことで言えばまだ達してないという風には思っていますが、まず手を挙げてその場に乗るっていうことの大切さ。そして岡田(武史)副会長もこの間ステートメント出してましたけれども、日本はこういう気持ちでいるんだっていうこと、これを宮本会長と一緒に外に対して発信できることは、僕は日本協会にとってもいいというふうには思いました。勝算、もちろん出るからには勝ちたいと思っていますが、勝つ負けるよりももっと大切なことがあるという風には思っています」
-立候補に当たり、訴えたいことは
「しっかりとしたガバナンス、そしてフェアで公正なFIFAに僕は戻るべきだというふうに思ってます。お金を稼ぐことって僕は大事だと思ってます。特にこのアメリカでのビジネス、ビジネスって言い方はFIFAはしてませんけれども、大成功だったわけですよね。で、そのお金をしっかりと211のアソシエーションに配るということ。でも、これもみんなで決めていくことじゃないですか。誰のお金でもなく、みんなのお金なんだっていう、何かあたかも『25ミリオンずつ配られてハッピーだから、これはインファンティノさんに』というのはちょっとガバナンス上はおかしいと思うし、これはみんなでもっと議論していくべきだと思ってます。あとプラス、やはり委員会機能をしっかりと僕は戻していくべきだと思うし、コンフェデとの関係もしっかりとやっていくべきだとは思ってますが、まずは僕はほんとにコレクトトラックっていうか、正しい線路に乗せて、そこに行くような形にしていくべきだと思っています」
-辞任された岡田武史前副会長の声明が立候補に影響を与えたか
「全くゼロとは言いませんが、それがなくても自分はこういうような意思表明をしていたと思います」