<Jユース杯:神戸2-2(PK6-5)広島>◇決勝トーナメント決勝◇23日◇長居◇日刊スポーツ新聞社主催

 広島は神戸に敗れ、G大阪に並ぶ最多4度の優勝を逃した。望月一頼監督(52)はこらえていた涙を抑えることができなかった。「選手たちを本当に誇りに思う。最後まで諦めず戦っている姿は素晴らしかった」と声を振り絞った。

 前半開始直後に失点。2点差まで広げられたが、後半33分にはFW諸岡が得点し追いついた。「逆転の広島」の意地を見せたが、延長戦での決定機を何度も逃し、PK戦で敗れた。1点差に追い上げるゴールを決めたMF川辺は「(ゲームへの)入りが悪く難しかった。大一番での経験はこっちの方があったから、もっとできた」と肩を落とした。DF宮原とともにトップチームと掛け持ちした年だった。来季からはリーグ連覇したトップチームで活動する。

 3連覇を狙った高円宮杯U-18プレミアリーグウエストでは王者の座を神戸に譲り、3位。さらに日本クラブユース選手権も準優勝に終わりタイトルを奪えなかった。