全国高校サッカー選手権で初優勝した星稜(石川)が13日、入院中の河崎護監督(55)に涙の金メダル授与を行った。

 東京から金沢にバスで戻る途中で愛知県内の病院に寄り、選手たちがV報告。ベッドに横たわる河崎監督の首にDF鈴木大誠主将(3年)が金メダルをかけ、恩返しが実現した。中には涙する選手もいた。木原力斗監督代行(27)は「生徒の成長した顔を見て、河崎先生もいい顔をしていた。僕らも先生に会えてうれしかった」。同監督は体をゆっくり動かし、「思った以上に回復していた」(木原代行)という。早朝には、日本テレビ系列情報番組「ZIP!」に全員で出演。鈴木主将は「一緒のピッチに立ちたかったけど、いい報告ができて良かった」と笑顔だった。