ドイツ公共放送ARD(電子版)は13日、ロシア陸上界のドーピングを暴き、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に必要なビザ(査証)を一時取り消されたARDのハヨ・ゼペルト記者について、ロシア派遣を断念したと報じた。ドイツ治安当局が、同氏がロシアで拘束されるリスクがあると判断した。

 ARDは5月、ロシアがゼペルト氏について「好ましくない人物」だとして査証を取り消したことを報道。ロシアはドイツの抗議を受け入国を認める方針に転換したものの、ドーピングを巡る番組の制作状況についてゼペルト記者を取り調べる意向を示していた。