日本代表の帰国をファン約800人が出迎えた。東京・成田空港の到着ロビーに5日午前、日本協会の田嶋会長を先頭に西野監督、MF長谷部主将の順で登場すると、叫び声のような歓声が上がる。「お疲れさま」「ありがとう」など、温かい声が飛び交った。

 MF乾、DF長友らは笑顔でファンに手を振り、他の選手たちもリラックスした表情で歓声に応えた。代表引退を表明したMF本田は、黒のサングラスをかけて選手全23人の最後に姿を現した。

 出迎えたファンの列は何層にもなり、1フロア上の通路にも人があふれていた。午前7時ごろには、若い女性ファンを中心に、20人ほどが集まっていたという。最前列にいた都内在住の大塚梨瑚さん(22)は「選手が目の前を通ったが、緊張して声も掛けられなかった」と大興奮。大学生の林大樹さん(22)は「素晴らしい戦いをした日本代表にねぎらいの言葉を掛けた。4年後は東京五輪世代を中心に、ベスト16の壁を破ってほしい」と話した。