【ルガノ(スイス)8日】ワールドカップ・ロシア大会に出場する日本代表バックアップメンバーのFW浅野拓磨(23)とMF井手口陽介(21)が大会期間中もチームに同行する可能性があることが、分かった。故障によるメンバー変更は初戦の24時間前まで。当初予定ではその時点までの同行だったが、4年後の主力と期待を寄せる日本協会が、延長プランの調整に入る。
日本の未来ともいえる、浅野と井手口がW杯メンバー23人に、ずっと同行する可能性が出てきた。昨年8月のW杯アジア最終予選オーストラリア戦でゴールを決め、日本をロシアへと導いた2人だが、18年に入り所属クラブで出番を失い23人のリストから漏れた。今回はバックアップメンバーとして同行。ルガノでのスイス戦も含め、チームと行動をともにしている。
2人の立場はけが人が出た際の代役候補。規定では1次リーグ初戦の24時間前までは、重いけがの場合のみメンバーの入れ替えが可能。8年前は同様の立場だったMF香川は「拓磨だったり陽介は、十分可能性あると思っている」と、有事に対処できる仲間に信頼を寄せ、共同生活を送る。
ただ、初戦の24時間前を過ぎればチャンスはなくなる。練習相手としてU-19日本代表がやって来ることもあり、この時点でチームを離れる予定だったが、延長が可能かどうか、日本協会が所属クラブと折衝する見込みとなった。
理由は、4年後のカタール大会の主力候補が行動をともにすることで、実質的なW杯メンバーとしての経験を得られるから。代表チームの中には「彼らは、ここにいて、いろんな経験をしたいと思っている。前向きにやってくれている」と、献身的でポジティブな姿勢を買う声が多く挙がる。
浅野はアーセナル、井手口はリーズが保有権を持ち、この夏再び期限付き移籍とする可能性もある。複雑な事情、立ち位置からクラブとのやりとりは簡単ではない。ただ、世代交代が重要課題の日本協会は積極的に動くとみられ“25人”でW杯を戦い抜く可能性は、十二分にありそうだ。