デンマーク1点守り白星発進、ペルーはPK失敗響く

先制ゴールを決めたデンマークFWポールセン(中央)。右はMFエリクセン(ロイター)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:ペルー0-1デンマーク>◇1次リーグC組◇16日◇サランスク

 デンマークが後半14分にFWポールセンが挙げたゴールを守りきり、今大会初勝利を手にした。

 試合の行われたサランスクのモルドビアアリーナは、19日に日本が1次リーグ第1戦のコロンビア戦を戦うスタジアム。そんなモルドビアアリーナでの今大会ファーストゲームは、最後まで目の離せない白熱した展開となった。

 はじめにチャンスをつかんだのはペルーだった。前半終了間際の45分にペナルティーエリア内でボールを持ったMFクエバが相手DFに倒され、1度は主審の笛は鳴らなかったものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってPKを獲得。これを倒されたクエバが狙うもボールは大きくゴールの上へ外れ、沸き立ったペルーサポーターの歓声はため息へと変わった。

 対するデンマークは後半14分、司令塔MFエリクセンのスルーパスに抜け出したFWポールセンがGKとの1対1を冷静に制し、左足でネットを揺らして先制に成功する。追いつきたいペルーベンチもすぐに動き、昨年11月に受けたドーピング違反での出場停止から急きょ出場が許されたエースFWゲレロを投入した。

 ペルー代表歴代最多35得点をマークする34歳のベテランが徐々に反撃ムードを高め、後半34分にはゴール前でボールを受けると、意表を突いたヒールキックでゴールを狙う。これは惜しくもゴール右へと外れたが、何かが起きそうな雰囲気がスタジアムを包み込む。

 ペルーの猛攻は続く。39分にも左サイドからのクロスを中央でフリーで待っていたFWファルファンが右足で合わせるも、相手GKシュマイケルが好セーブではじき出し、同点ゴールを許さない。

 5分与えられた後半ロスタイムでもスコアは動かず、試合はこのまま終了。GKシュマイケルを中心に守りきったデンマークが、今大会初勝利で幸先の良いスタートを切った。