豪州にVARの天国と地獄 今度は笑ったPKドロー

デンマーク対オーストラリア 前半、VARによる判定でPKとなり、ゴールを決めるオーストラリア・ジェディナク(左)。GKシュマイケル(撮影・江口和貴)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:デンマーク1-1オーストラリア>◇1次リーグC組◇21日◇サマラ

 初戦はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に泣かされ、今度は救われて-。オーストラリアがデンマークと引き分けて今大会初の勝ち点1を獲得し、決勝トーナメント進出にかすかな望みをつなげた。

 1点を追う前半36分の右CK。シュートがデンマークFWポールセンの左手に当たった。主審は手を横に振って「ない」とし、抗議もむなしく1度はプレーを流された。しかし、VARによる確認が入って試合は中断。そして、PKへと判定が覆った。初戦のフランス戦はVARによってPKを取られただけに、2試合で地獄と天国を味わった。

 同点に追いついた後半は多くの好機をつくった。シュート数は相手を上回る14本。勝ち点3には届かず、ファンマルウェイク監督は「ゴールをしなければ意味がない」と肩を落とした。それでも最終戦はペルーが相手。勝てば、突破の望みはまだ残されている。