ワールドカップ(W杯)H組第3戦、日本はポーランドに0-1で敗れたが、1点を追う終盤にパスを回して時間稼ぎする「安全策」を敢行。同時進行のセネガルがコロンビアに敗れたことで、今大会から採用されたフェアプレーポイントによる順位決定が初めて適用され、2位に滑り込んだ。
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フェアプレーポイントで決勝トーナメントに進んだ日本だが、ポーランド戦は「フェアプレー」ではなかった。確かにルール上は問題ない。勝つために「逃げ切る」こともある。ただ、この日のラスト10分は醜悪すぎた。日本とともにポーランドもプレーをやめた。圧倒的に相手が格上で猛攻を仕掛けられているなら分かるが、すでにポーランドは逃げ切り態勢。同点を狙って攻めても、失点するリスクは低かったと思う。
ひどいのは、勝敗(1次リーグ突破)をコロンビアに託したこと。「自力」を放棄し「他力」に頼った。目の前の相手に勝つために全力を尽くすのがフェアプレーならば、アンフェアだ。スタンドには多くのサポーターもいた。日本代表の試合を見にロシアまで行ったのに、見ていたのはスマホのコロンビア戦。決勝トーナメント進出は素晴らしいが、この日の試合が世界から称賛されることはない。【荻島弘一】