ネイマール完全復活ブラジル7大会連続8強導くV弾

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:ブラジル2-0メキシコ>◇決勝トーナメント1回戦◇2日◇サマラ

 6度目の優勝を狙うブラジルがエースFWネイマール(26=パリサンジェルマン)の2得点に絡む活躍で2-0でメキシコに勝ち、7大会連続の8強進出を決めた。0-0で折り返した後半6分に先制点を決めると、43分には自身のシュートをGKがはじいたところをFWフィルミノが押し込んで突き放した。4大会ぶりの優勝を狙うブラジルは6日(日本時間7日午前3時)、準々決勝に臨む。

 王国のエースが完全復活した。後半6分、ネイマールはゴール前でのドリブルで相手DFを引きつけ、後方にいたMFビリアンへヒールキックでパス。ビリアンが左サイドを駆け上がって送ったグラウンダーのクロスに体を投げ出し、ネットを揺らした。続く43分にはカウンターから左サイドを抜け出し、GKオチョアのタイミングを外して、つまさきでシュート。惜しくもオチョアにはじかれたが、詰めていたFWフィルミノが押し込み、追加点を演出した。

 大会前は2月25日のリーグ戦で右足首の捻挫と第5中足骨の負傷と診断され、3月初旬には手術も受けた。復帰はワールドカップ(W杯)直前の6月3日の親善試合クロアチア戦。当時は「今の状態は80%」と語っていた。17日のW杯初戦スイス戦で引き分け、82年大会からW杯初戦で9連勝中だった記録がストップ。行く末を案じる国民からのプレッシャーは高まった。19日のチーム練習では、再び右足首の痛みを訴え、離脱するなど不安もよぎった。それでも試合ごとに調子を上げ、メキシコ戦で不安を払拭(ふっしょく)した。

 度重なる苦難の末に、前回大会で負傷退場に追い込まれた鬼門の準々決勝までたどり着いた。試合前日にブラジルのチチ監督はネイマールについて「トップコンディションに戻った」と復活を強調。この日はドリブルで何度も相手DFを置き去りにするなど、そのプレーは試合ごとに輝きを増している。これでW杯全4試合連続フル出場。エンジン全開のエースが、チームを頂点へと押し上げる。