宇佐美貴史が所属するデュッセルドルフは10月27日のブンデスリーガ第9節ウォルフスブルク戦に敗れ、リーグ5連敗となった。しかし大衆紙「ビルト」によると、この試合後、デュッセルドルフの指揮官フリートヘルム・フンケル監督の怒りの矛先は、ドイツサッカー連盟(DFB)に向けられたようだ。

「(第7節の)シャルケ戦に続き、またしても若くて経験の浅い主審だった。まるで若手審判を育成する場として、DFBに利用されている気分だ。『デュッセルドルフ(の試合を裁くの)であれば問題ない。彼らも2部からの昇格クラブだ。新しい主審を試してみよう』というモットーを掲げているかのように感じてしまう。DFBは今日のような若い審判を、ボルシアMG、ドルトムント、バイエルン・ミュンヘンなどのホームゲームに送ることはないだろう」

この試合で主審を務めたのは、昨シーズンまでブンデスリーガ2部を担当していたダニエル・シュラーガー主審。彼もまたデュッセルドルフと同じく今夏1部へ“昇格”しており、第9節デュッセルドルフ対ウォルフスブルクが自身3度目の1部の舞台だった。

しかし、主審の割り当てを最終決定するDFBのルッツ・フレーリッヒ氏はビルト紙に対して、「フンケル監督が感情的になり、そのようなことを言ってしまったのは理解できる。だが、その指摘は間違いだ。若い主審を育成する場として我々がデュッセルドルフを利用しているなんて、もちろん事実とは異なっている。例えば第5節レーバークーゼン戦は経験豊富なマヌエル・グレーフェが試合を裁いていたではないか」と話し、真っ向から反論。また第8節フランクフルト戦も国際審判員のデニス・アイテキンが主審を務め、今週末に行われる第10節ボルシアMG戦でも、ロシアW杯に派遣されたフェリックス・ブリーヒが担当する予定だ。

ただし、フンケル監督はそう文句を言いながらも、「現在のチーム状況から目をそらすために、こうやって批判しているわけではない。別の主審だったとしても、おそらく我々は負けていただろう」と、最後は冷静に試合を分析していたという。