ブンデスリーガ1部で首位に立つドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDが、クラブの補強戦略について語った。

シーズンの約3分の1にあたる第11節までを消化した現在、ドルトムントは2位ボルシアMGに4ポイント差、リーグ6連覇中の5位バイエルン・ミュンヘンには7ポイントの差をつけ、トップを独走している。ただし、この夏に就任したルシアン・ファブレ監督の下、開幕からここまで揺るぎない地位を築いているドイツ人選手は、主将のマルコ・ロイスだけだ。

ドルトムントは果たして、意図的に外国人選手でメンバーを固めようとしているのか-。専門誌「スポーツビルト」が投げかけたこの問いに対し、ツォルクSDはこう答えている。

「選手を獲得する上で、最も大事なことはプレーの質だ。我々のスカウティング部門、またクラブの補強戦略としても、選手の国籍に目を向けることはない。もちろん、チームの力になりうるドイツ人プレーヤーを獲得できそうなチャンスがあれば、その選手を手に入れる努力はするけれどね」

今季ブンデスリーガ1部において、順位表の上位半分を占める9クラブのうち、ドイツ人選手の出場試合数が外国籍選手のそれを上回っているのは、Bミュンヘンのみ。現状では、ドイツ代表に名を連ねるような実力者の多くが、同クラブへ移籍する傾向にあるためだ。

ツォルクSDもそのことは認めており、「高いクオリティーを持つドイツ人選手をドルトムントに引っ張ってくるのは、非常に難しい」としながらも、「だが、ドイツ語を話せるか、またはすでにブンデスリーガでプレーしたことがあるかどうかは、我々の補強戦略において重要な意味を持つ。言葉を話せること、ブンデスリーガを知っていることは、チームへ融け込むのに大いに役立つからだ」と、自身の考えについて説明したという。