開幕デビューを果たしたレスターの日本代表FW岡崎慎司(29)が、高い評価を受けた。老舗クラブの、サンダーランドをホームに迎えての快勝。前半18分に、ポストプレーから2点目の起点をつくった。プレミア初ゴール最初のチャンスは前半13分だった。

 FWバーディーからの左クロスに左足を伸ばし合わせる。後半42分は左からのスルーパスを、左に持ち替えシュートしたが、体勢を崩したDFが伸ばした右足にブロック。これぞプレミアの激しさだった。「ドイツなら股を狙っていた。余裕とか力が残っていない。また違ったスタイル」。それでも先発起用したラニエリ監督から「私はとてもうれしい。シンジは与えた仕事をやり切ってくれた」と称賛を受けた。

 走行距離はミラー紙によると11・1キロで両チーム合わせて1位タイ。試合後にチームメートからは「お前、スゲーな」と驚かれた。次は初めてのアウェー・ウェストハム戦(15日)。「最低限自分の特徴は出せた。これをベースに自分のやり方、全力プレーをどれだけ通用するか試しながら、ちょっとずついいもの付け加えることが、これからスタートする。その第1歩踏めた」。収穫ある開幕デビュー戦だった。【栗田成芳】