ヘディングが原因で認知症となり、少なくとも12人の元サッカー選手が亡くなっていると、15日付の英紙サンが報じた。

 専門家は、脳に障害がある14人の患者を調査。そのうち13人は元プロサッカー選手で、平均すると子供の頃から26年間に渡ってサッカーをしていたという。13人は1980年~2010年の間に、認知症を発症し、そのうち12人が死亡したという。

 死亡した12人のうち6人を解剖した結果、4人の脳に粘着質の斑が見つかったという。これがヘディングによる頭部強打で出来たもので、認知症の原因と考えられるという。

 今回調査したロンドン大のモリス教授は、6人ともにアルツハイマー型認知症の兆候が見られたことも報告。「サッカー選手は一般人より認知症にかかりやすいのか、さらに調査していく必要がある」と話した。