第2戦が行われ、MF柴崎岳が所属するテネリフェは1-3で敗れ、2戦合計2-3で逆転負けして1部昇格を逃した。柴崎は第1戦に続いてアシストをマークしたが、あと1歩のところで涙を飲んだ。

 第1戦を1-0で先勝していたテネリフェだったが、前半9分に右CKからのこぼれ球をMFファウリンに左足でたたき込まれて2戦合計1-1に追いつかれ、その3分後にもMFパチェコに右足シュートを決められて勝ち越しを許した。しかし、同17分、柴崎が左サイドからダイレクトで折り返すと、走り込んだFWロサノがスライディングしながら押し込み、2戦合計2-2に追いつきアウェーゴールで上回った。

 このまま耐えきれば1部昇格となったが、同37分、GKが相手シュートをはじいたこぼれ球を再びパチェコに押し込まれて2戦合計2-3と勝ち越しを許し、そのまま敗れた。

 柴崎はアシストはしたが全体的な試合の流れからは消えており、2-3の後半6分に退いた。試合後はヘタフェのサポーターがグラウンドになだれ込む中、長い間ベンチに座っていた。

 マルティー監督は「足りなかったのはゴールだ。ヘタフェは最初のチャンスでゴールを決めた。けど、2点目を決められてからしっかりとチームはリアクションした。ポルティージョが2ボランチの裏を使っていたので、ガク(柴崎)やアイトールでカバーしようとした。だが、3点目を決められてしまった。後半、もし1つ決めていたら違うものになっていた」と悔しがったが、「魂のすべてを捧げたこの選手たちを誇りに思っている」と、敗れはしたが全力を尽くした選手たちを称えた。

 昇格プレーオフで3試合連続で得点に絡む活躍の柴崎の契約は6月末までで、1部昇格を果たした場合は1年の自動延長となるオプションも盛り込まれていたが、この敗退で去就が注目されることになった。