ザッケローニ元日本代表監督の通訳を務めた矢野大輔氏が指揮するイタリア6部のラスカリスが30日、初の公式戦であるイタリア杯(プロモツィオーネカテゴリー、ピエモンテ枠)でコッレニェーゼを3-2で下した。

 矢野監督はこの夏にラスカリスの監督として始動。それ以降2度の練習試合は1-0、5-0で勝ち、さらにイタリア杯でもホームで勝利を手に入れ、幸先のいいスタートを切った。リーグ開幕は9月10日。

 監督になるという考えは、ザッケローニ監督の通訳を務めていた時から持ち始めたという。ラスカリスの監督になったことを知って、多くの日本代表選手から応援のメッセージがくる。「明日のW杯予選は楽しみ。もちろん応援します」と話していた。

 ラスカリスの本拠地はトリノ県のピアネッツァ。選手は16歳から38歳まで。昼間は仕事をし、夜に練習をしている選手が多く、過去にセリエA、セリエBでプレーした選手はいない。(波平千種通信員)