オランダ2年目のフローニンゲンMF堂安律(20)が開幕戦で今季初ゴールを挙げた。1点を追う前半38分、右サイドからのボールに走り込み、相手DFと競り合いながら、ゴールネットを揺らした。

 昨季はリーグ戦9得点で、サポーターが選出する年間MVPにも輝いた。2年目の今季はチームを引っ張る存在としても期待されていた。その責任を自身でも感じていた。

 「マヒとも少し話しましたけど、やっぱり俺らがなんとか点を取らないと、このチームは上に行くのが難しいという話をしました。そういう意味では自分にかかる責任は大きいかなと今日試合をして感じました」

 この日、堂安のゴールで一時は同点とするも、直後に勝ち越しを許し、終わってみれば大敗。だが、その1点に堂安の成長が詰まっていた。

 「ストライカーの選手がサイドに流れたので、ストライカーのところに自分が走り込まないといけないと感じて、ポジションを取れた。昨シーズンはなかったような得点。ワンタッチのゴールが取れて良かった」

 高い技術を生かした得点はもちろん、泥臭いゴールも増えればチームの勝利に貢献できる選手になれる。成長著しい東京オリンピック(五輪)世代のエース。堂安の思いを体現したような得点だった。