DF吉田麻也が所属するサウサンプトンはアウェーでブライトンを1-0で下した。

立ち上がりからボールを支配し、チャンスの数でも上回ったサウサンプトンだが、得点が生まれたのは試合終了の2分前。後半36分から出場したウィンガーのMFレドモンドが左サイドから入れたクロスを、同時に投入されたFWオースティンが頭でミートしてネットを揺らした。守っては、先発で今季初出場を果たした吉田を中心に、ほぼ無難にクリーンシートを実現。9月最終週に行われる3回戦へと駒を進めた。

吉田は「次のステップに進むためにも、プレー時間を確保することが重要でしたし、カップ戦でチャンスが来るかなとも思っていたので、目に見える結果を出せて良かったとは思います。けど、改善点はもちろんたくさんあるし、久しぶりの90分で、良い時間帯もあれば良くない時間帯もあって、自分自身が改善しなければいけない点も、チームとして良くなっていかないといけない点もあると思います。まぁ、とりあえずは1歩、前に出たかなと」と、ベルギーに惜敗したワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント以来のフル出場の感覚を語った。

前半9分にはCKの流れからこぼれ球に反応してシュートを放ったが、ライン上でクリアされ「ちょっと置きにいったからなぁ。やっぱり、ああいう時は振り抜かないと」と悔しがった。

24日に30歳となったが、「体調というか、コンディションというか、キャリアの中でも体の状況は一番いいと思っています。もちろん、衰えは感じていない。でも周りの目が(変わる)。30を過ぎて少しでも長くけがをしたり、悪いパフォーマンスが続いたりすると、歳のせいにされるようになる。今まで以上に健康管理に気を付けて、それはどの世界でもそうだと思うけど、当たり前の社会人としての健康を維持して、自分の職務を全うします」と力強く言い放った。(山中忍通信員)