ブレーメンFW大迫勇也が移籍後リーグ戦初ゴールを決め、チームの勝利に貢献した。

3トップの左で先発した大迫は前半20分、MFエッゲシュタインのDF裏への浮き球パスに抜け出し、ワンバウンドしたところを右肩で軽く落とし右足で飛び出してきた相手GKの足元を抜いてゴールネットを揺らした。線審は旗を上げオフサイドの判定だったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定の結果、「たぶんオフサイドじゃないな、って思いましたけど」と大迫自身も感じたようにゴールが認められた。「取り消されることは何回も去年ケルンで、そういう思いをしてきた。逆のパターンもあるんだなと思いましたね」。

1-1となった後半16分にも左クロスを体で押し込み再びゴールネットを揺らしたが、これもオフサイドの判定。VARもなくゴールは認められなかった。「ボールの位置が分かんなかったんで、もしかしたらボールが前だったらオフサイドじゃないかもしれなかったし、そこはもう任せるしかないすね」。

試合は後半ロスタイムにFWラシカがFKを右足で直接決め、2-1で前半に退場者を出し10人となったフランクフルトを下し今季初勝利を挙げた。

大迫は「しっかりと中に入って裏を取ってと、練習の時から監督からすごい言われてることがしっかりと出せた」とこの日の出来を評価。「勝つことで試合の運び方とか次からまた変わってくると思うし、こういう風にすれば勝てるっていう風にチームの中で落ち着きというか、もたらされると思う。ちょっと時間が空くのは残念ですけど、またこの2週間、しっかり内容の濃いものにしたいですけどね」と勝利を喜びながら、代表ウイーク明けの16日ニュルンベルク戦を見据えた。(鈴木智貴通信員)