シントトロイデンの日本代表MF遠藤航(25)が8日、ブリュッセルの日本人学校を訪れ、小学生向けにサッカークリニック、中学生向けに講演を行った。

サッカークリニックでは「僕は今も基礎練習を大事にしている」と言いながら、対人パスとシュートを披露。遠藤がシュートの模範を示すと、子どもたちのシュートが途端に強烈になり「僕もコーチ気分を味わいました」とうれしそうに話した。

中学生向けの講演は、夢を題材にして語った。中学2、3年生は受験が気になる時期とあって、学生時代の遠藤がいかにサッカーと勉強を両立させたかに興味津々。「成績は悪くはなかった。推薦をもらうにも成績が大事だったので、それを上げるように努力した。授業をしっかり聞いて頭の中で整理し、学校が終わったらサッカーに切り替えていた。効率よくやるのは大事」と自らの経験を交えて語った。

話の内容は真面目なものだったが、時おりはさむジョークに生徒たちも声をあげて笑っていた。教職員からは「今日の遠藤選手の講演は素晴らしかった。通訳を交えてでもいいから、今度はベルギー人の子ども達に遠藤選手の話をきいてもらいたい」という声も挙がっていた。