FWウェイン・ルーニー(33=DCユナイテッド)が1試合限定で代表復帰し、背番号10をつけ「スリーライオンズ」での最後の勇姿を見せた。

昨年8月にイングランド代表から引退したが、イングランド・サッカー協会(FA)や現在の代表選手の粋なはからいで代表に1試合だけ復帰し、この日にウェンブリー競技場で行われた米国との親善試合が「ウェイン・ルーニー財団国際試合」と銘打たれた慈善試合となった。

ルーニーは2-0とリードした後半13分からキャプテンマークを巻いて交代出場。ボールに触るたびにスタンドからは「シュート!」の大歓声がわいた。終盤には左足シュートを放ったが相手GKの正面でゴールはならず、代表出場120試合目は無得点。03年に17歳でデビューしてから15年で53ゴールを挙げた代表でのプレーにピリオドを打った。

試合はイングランドが前半25分、MFリンガード(マンチェスター・ユナイテッド)がペナルティーエリア左からの見事なカーブを描く右足ミドルシュートがゴール左上に吸い込まれて先制し、その2分後に20歳のDFアレクサンダーアーノルド(リバプール)が右足で代表初ゴールを決めて2点目をゲット。後半32分にはFWウィルソン(ボーンマス)がダメ押しゴールを決め、3-0で米国を下した。

この日の欧州ネーションズリーグでクロアチアがスペインを3-2で下したため、イングランドにも決勝トーナメント進出の可能性が残り、18日の最終節でクロアチアに勝てば4強進出が決まる。