日本代表のフローニンゲンMF堂安律(20)が、厳しいマークに苦戦したが前を向いた。

右MFでフル出場。前半40分、堂安に対してVVVのCBプロメスが激しくタックル。堂安はピッチ外まで吹き飛ばされた。

主審は1度、一発退場の判定を下すが、VAR(ビデオ判定)で警告に訂正。現地メディアで解説を務めた元オランダ代表DFジョン・デ・ウォルフも「唯一、正しい判定はレッドカードだけ。イエローカードの判定は信じられない」と話した。

試合は両軍無得点に終わった。堂安も2試合連続得点を逃したが、チームは敵地で勝ち点1をつかみ降格圏の16位から14位に浮上した。

判定が覆るなど、精神的なコントロールが難しくなった一戦。20歳の日本代表は「1回レッドカードの判定が出たので、正直チーム全員(コントロールが)難しかったと思う。僕はいつも通り変わらず平常心でプレーした」という。

今季4得点で、主力として注目を浴びる堂安は激しいマークにあう時もある。もともと日本でも身体は強かったが、オランダへ渡ってからさらに強化してきた。

「外国人みたいな(強い)選手が多かったけど、そういう相手でもいなせるようにしたい」と言い、「チームとして0点で終わったのは、自分の責任かなと感じている。(FWの)マヒと僕で『僕たちが点を取らないと』という話をしたけど、そういうことをあらためて感じさせられたゲーム」。そう反省した上で、すぐに気持ちを切り替えた。