日本代表MF南野拓実(24)が所属するザルツブルクは2戦合計で及ばず、16強での敗退が決定した。南野は2トップの一角で先発。第1戦は0-3で敗れたため、大量得点が求められた。南野は攻守に精力的に動き続け、立ち上がりから相手のDFライン裏へ飛び出し、好機を図った。同点の前半43分。後ろからの縦パスを収めて、中央へ切り込み左足でシュート。ニアサイドを狙ったシュートはわずかに枠をとらえられなかった。

反撃に出るザルツブルクは後半14分、MFムベプに代えてFWグルブランドセンを投入。南野は位置を下げて逆三角形の中盤で右サイドに入り、ゲームメークを任された。同20分、中盤からドリブルで運んで左サイドへ展開。そこから好機となり、勝ち越し点が生まれた。だが、チームはアウェーゴールも許したため状況が厳しく、敗退となってしまった。

「アウェーの3失点を取り返すのはすごい厳しい戦い。入り方は悪くなかった。自分たちのミス、自陣でのミスを相手が逃さなかった。こういうホーム、アウェーの戦いに慣れているチームという風に感じたし、そういうレベルのチームだなと感じた」

後半途中からは中盤でプレー。サイドやトップ下では2列目ではなく、初めてより下がった3列目を任された。

「やり方は変わってない。後半の途中から僕がフロントボランチというかアンカーの前のところを任されていたんで、ボールは前半より触っていた。ゴールにつながる起点のところを意識してプレーしていた。初めてやったポジションだったのですごい考えながらプレーした」

これで欧州リーグは敗退。前線の競争はより激化される。南野は「試合数も少なくなるしベンチの選手が増えてくる。試合に出られない選手が増えてくる。試合に出たからには結果を出さないといけない戦いが僕にはまだ待っている。またそれに向けてしっかりやっていかないといけない」と引き締めた。