フランクフルトは14日、インテルミラノとのアウェー戦を0-1で勝利し、欧州リーグベスト8進出を決めた。7日に行われたファーストレグは0-0で引き分けていた。

この試合にかけるクラブの熱さはヨーロッパトップ級だった。実に2万人近いファンがこのアウェー戦に向かったと14日付のビルト紙が報じていた。最も遠くからのファンは何とアメリカのサクラメントから。フランクフルトの合宿に足しげく通っていたというアッシュさんは、飛行機で24時間かけてこの試合に駆け付けたという。そんな熱狂的なファンの声援をバックにフランクフルトは6分に早速先制に成功する。相手のミスを逃さずにFWルカ・ヨビッチが落ち着いてゴールを決めた。

この試合キャプテンとしてチームを統率した長谷部誠はビルト紙の個人評で2という高評価。「危険な状況になった時にはいつもいた。19分、ケイタへのロングボールの落下点を見誤ったシーンだけが幸運に助けられた」と落ち着いたプレーぶりを称賛されていた。

ベスト8ではポルトガル王者ベンフィカと対戦する。MFセバスティアン・ローデは「次の素晴らしい対戦相手だ。チームとしてこれまでのようにやっていけば、ビッククラブを怒らすこともできるはずだ」とインテルミラノ戦後に語っていた。

CL、ELに勝ち残っている唯一のドイツチーム。フランクフルトはブンデスリーガの希望と誇りのためにも、さらに上を目指して戦っていく。(中野吉之伴通信員)