レアルU16中井が凱旋試合、夢はW杯と本拠地弾

レアル・マドリードのカデーテA(U-16)に所属する“ピピ君”ことMF中井卓大(15)が約1年ぶりに日本に凱旋(がいせん)、試合を行った。

ボランチに入り全2試合にスタメン出場。得点こそなかったものの高い技術を見せつけ、指揮官からは「モドリッチに近い選手になる」と高評価を受けた。

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日本中の期待を背負った“ピピ君”が帰ってきた。昨年3月の同大会以来となる来日ゲームで8番を背負い、中盤で存在感を放った。初戦の東京ベルディユース戦では前半だけで3本のシュートを放ち、桐光学園との2試合目ではキャプテンマークを巻いてチームをけん引。「大会は初戦が大事。勝てて良かった」とさわやかに笑った。

昨年より体が成長して、現在180センチ、62キロ。柔らかく繊細なボールタッチとキープ力はよりレベルアップした。昨年世界最優秀選手に選ばれたMFモドリッチに憧れているというが、ロドリゲス監督は「モドリッチに近い選手になる。彼よりも強い選手に育ててあげたい」ときっぱり。視察に訪れたU-17日本代表の森山監督も「体がたくましくなったね」と15歳の急成長に目を見張った。

中井の所属するカデーテA(U-16)は現在国内リーグ戦で首位を独走しており、27日の試合で勝てば5試合を残して優勝が決まる。世界屈指の強豪クラブで不動のレギュラーを張り、副将としてチームを引っ張るなどチームメートからの信頼も厚い。指揮官は「チームの中でもとても大事な選手」と評価しており、将来的なトップチームへの昇格にも期待がかかる。

そんな“ピピ君”の目標は2つ。日本代表に選ばれてワールドカップ(W杯)で活躍することと、Rマドリードの一員としてホームのサンティアゴ・ベルナベウでゴールを決めることだ。9歳で海を渡った少年は遠くスペインの地で、着実に歩みを進めている。【杉山理紗】

◆中井卓大(なかい・たくひろ)2003年(平15)10月24日生まれ、滋賀県出身。ポジションはMF。アスール滋賀でプレーし、9歳からRマドリード下部組織に入団。昨年10月に初めてU-15日本代表に招集された。今季はカデーテA(U-16)でリーグ戦24試合に出場し、6得点。幼少期に思い通りのプレーができないとピーピー泣いていたことから、愛称はピピ。180センチ、62キロ。

◆キリンレモン杯 海外の強豪チームを招待して行う16歳(03年生まれ)以下を対象とした大会で、国内外8クラブが出場。今年はRマドリードのほか、チョンブリ(タイ)が参加している。15歳以下を対象に行われた昨年の第1回大会では、中井擁するRマドリードが優勝した。

その他の写真

  • 試合後の会見に臨むRマドリードMF中井(撮影・小沢裕)