16年の欧州選手権王者でエースFWクリスティアノ・ロナウド(34)を擁するポルトガルが、オランダを1-0で下し、地元開催の決勝で初代王者に輝いた。後半15分に決めたMFゲデスの決勝点を守り抜いた。オランダはDFファンダイクらを中心にロナウドを抑え込んだが、得点を奪えず敗れた。

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主将のロナルドが満面の笑みでトロフィーを掲げると、ボルテージが最高潮に達した。準決勝ではハットトリックを達成したが、決勝では無得点。それでも「ポルトガルで、そして国民の前でこのトロフィーを獲得できたことは、僕の中でも最高の名誉だ」と、キャプテンとして母国での悲願達成に導き、大きな責務を果たした。

世界のトップを走り続けたロナウドは現在34歳で、代表引退も近づいている。だが「自分がいようがいまいが、チームは前進する」と自身の去就は明言せず。さらに「チームは大きなポテンシャルを持っている。若いプレーヤーもいるし、彼らは今後さらに成熟して良い選手になるよ」。決勝点を挙げた22歳のゲデスや、今夏の移籍でビッグクラブへ飛躍すると言われる19歳のFWフェリックスら若手に期待。今後もポルトガルが強豪国であり続けると力強く宣言した。