タイの有力メディア、サイアム・スポーツ(電子版)が18日、同国代表の監督候補に、昨年のW杯ロシア大会で日本を率い16強入りした西野朗氏(64)が挙がっていると報じた。

西野氏は日本代表監督退任後はフリー。

タイは1月のアジア杯で、初戦大敗を受け、セルビア人のラエバツ監督を解任。コーチだったタイ人のシリサク氏が暫定監督となった。そのまま6月のキングス杯も指揮しているが、9月開幕のW杯アジア2次予選に向け、外国人監督を探しているとされる。

ブラジル、日本、セルビアの名将を調査しているようで、日本の西野氏もリストに挙がっている可能性がある。

タイは急成長を遂げており、その中でアジアで強い日本を高く評価。ラバエツ監督就任時も、最終候補として現在J2レノファ山口を率いる霜田正浩氏と面談。さらに、五輪世代の現U-22(22歳以下)代表監督に、現在J2のV・ファーレン長崎を率いる手倉森誠氏を招請しようとするなど、日本人指導者を高く評価している。

西野氏はW杯後、JALホノルル・マラソン初挑戦を予定していたが、大会サイドの手続きの遅れにより渡航準備が整わず、参加できなくなるなど、退任後は、プロ野球の始球式や表彰式、講演など行事をこなす自由な日々。

13日には日本サッカー協会の理事会で、岡田武史氏、佐々木則夫氏とともに、日本サッカー殿堂入りも決まった。