鹿島アントラーズからスペイン1部のバルセロナに移籍した日本代表FW安部裕葵(20)が17日、バルセロナ郊外のクラブハウスで記者会見し、世界屈指の強豪クラブでの挑戦に「まずはこのチームが、どんな試合でも、どんな時でも勝てるように力を尽くすこと、そして個人的には自分の成長を求めて日々の練習に取り組む、そうすればより良いものが見えてくると思う」と意気込みを語った。

今季は2部B(3部相当)に所属するバルセロナBからのスタートとなる。安部は同日午前に行われた練習で右腰部をぶつけ、腫れがひかないため、会見後に参加予定だった午後の練習は大事をとって取りやめた。本人も「ぶつけただけ」と話しており、18日の練習には通常通り、参加する予定だ。

15日にメディカルチェックを行い、契約書にサイン、16日に練習に初参加した。バルセロナBのピミエンタ監督は「彼は相手を抜け、1対1がうまいサイドの選手でスピードがあるし、頭も良い」と評価した。安部も練習に合流してまだ2日だが「想像していたようなものでしたし、来てからも別に違和感なく、ここが自分の居場所だという思いで生活できてる」と、早くもチームにとけ込んでいる様子だった。

2部Bの開幕戦は8月25日で、バダロナとアウェーで対戦する。「常に自分が成長するために決断し、チャレンジしてきているので、ここにきても、何を成し遂げるかは誰にもわからないので、成長することにこだわってやろうかと思います」とトップチーム昇格へ1歩ずつ進んでいく。