Rマドリードは注目の日本代表FW久保建英がベンチスタートだったが、新加入のセルビア代表FWヨビッチが先発した。昨季はフランクフルトで公式戦48試合に出場し27ゴールをマーク。ジダン監督は基本の4-3-3ではなく、FWベンゼマと共存させるべく、点取り屋2人を前線に並べる4-4-2でスタートした。

一方のアーセナルは6年前までRマドリードに在籍していたMFエジルが先発。チームメートとの罰ゲームで、今大会は金髪にイメージチェンジして臨んでいる。チームは18日のバイエルン・ミュンヘン戦(2-1)、21日のフィオレンティナ戦(3-0)と連勝中だ。

試合は好調のアーセナルが先制。前半9分、RマドリードのDFナチョがペナルティーエリア内でハンド。そこで獲得したPKをFWラカゼットが決めた(10分)。ナチョは前半5分にイエローカードを受けており、2枚目の警告で退場。16分にはFWヨビッチが退いてDFバランが出場した。ベンゼマとヨビッチを同時に起用して連係を高めるというジダン監督のもくろみは、いきなり崩れた。

数的優位に立ったアーセナルは攻勢を強め、24分にFWオバメヤンが右足で追加点。だが、40分にDFパパスタソプーロスがモドリッチを倒して2枚目の警告で退場。前半だけで両チーム1人ずつの退場者を出したが、アーセナルが2-0とリードして前半を終えた。

後半、Rマドリードは移籍がうわさされているFWベールが登場。11分にゴール前の混戦から左足で押し込んだが、ゴール後のベールに笑顔はなかった。ただ、それでチームは勢いに乗る。14分にはDFマルセロの左からパスをFWアセンシオが左足で決めて同点に追いついた。

30分、ベールが今度は守備で見せる。GKクルトワが前に出ていたところでシュートを打たれたが、ゴール直前でクリア。ジダン監督から戦力外的な扱いをされてきたFWが決定的なピンチを防いでみせた。

試合は2-2のまま終了。久保に出番はなかった。

その後は規定によりPK戦に突入。Rマドリードは1人目のベールが失敗したが、アーセナルは3人が失敗し、PK戦スコア3-2でRマドリードが勝利した。

アーセナルは今大会の全日程を終了。Rマドリードは次戦26日(日本時間27日午前8時30分)にAマドリードと対戦する。