日本代表FW久保建英(18)がBチームのカスティージャの一員として、同じ3部のブルゴス戦に先発出場した。久保がカスティージャでプレーするのは今回が3試合目となった。

初戦のアルコルコン戦はカスティージャでの練習不足があり、チームメートとの連係がうまくいかなかったが、続くクルトゥラル・レオネサ戦では持ち前の技術をしっかりと生かし、試合を通じて積極的にゴールを狙っていった。

ブルゴス戦で久保はこれまでと同じ4-3-3の右ウイングでプレーした。コンスタントに反則を受けながらも、ドリブルやプレーリズムの変化といった質の高いプレーを随所に披露した。

19分にペナルティーエリア正面でフリーでボールを受けると、右足で惜しいシュートを打った。さらに41分、ドリブルを仕掛けてペナルティーエリア内に侵入し、後ろからチャージを受けて倒されたが、反則はなかった。

前半アディショナルタイム、久保がチームメートと連係しカスティージャの同点ゴールが生まれる。久保がダイレクトで右サイドに流したボールから、ギジェムがクロス上げ、バエサがヘッドで決めた。

後半に入ると久保がボールに触るたびにカスティージャのプレーが加速した。6分にサイドチェンジに対して質の高いトラップを披露すると、23分に右サイドから細かいステップのドリブルを仕掛け、ボールをゴール前に送った。そして終盤、左サイドから何度かクロスを入れ、42分にはあと1歩で決勝点という決定的なシュートを放った。

試合は同点で終了するかと思われた後半ロスタイムにPKを取られ、カスティージャは2-3で敗戦した。今夏、全8試合を戦ったカスティージャの通算成績は3勝5敗となっている。

スペイン紙アスはクルトゥラル・レオネサ戦に続きフル出場を果たした久保について、「再び特別な選手であることを証明した。バエサ、ギジェムと並び最も目立った選手だった」と絶賛している。

プレシーズンマッチを全て終了したカスティージャは今度の週末(正確な日時未定)、ラス・ロサスとの3部リーグ開幕を迎える。そしてこの日が久保にとってカスティージャで最初の公式戦になるかもしれない。【高橋智行通信員】