サッカースペイン1部のレアル・マドリードに所属する18歳の日本代表MF久保建英が、同じくスペイン1部のマジョルカに期限付き移籍することが22日、両クラブから発表された。20年6月30日までの1年間の期限付き移籍となる。

久保建は同日午前にマジョルカへ移動してメディカルチェックを通過。マジョルカによると、23日午前の練習から合流する予定という。クラブは公式リリースで久保建がバルセロナの下部組織で育ち、スペイン語を話せることなどを紹介。「彼の大胆さと足元でのボールさばきは素晴らしく、際だっている」とその才能を絶賛した。

久保建は今夏にJ1東京からRマドリードに移籍。当初は2部B(3部相当)に属するBチームの「カスティージャ」でプレー予定だったが、シーズン開幕前の7月の北米遠征やミュンヘンでの強化試合で、昨年の世界年間最優秀選手賞(バロンドール)を受賞したクロアチア代表MFモドリッチら世界的名手が居並ぶトップチームに同行。少ない出場時間の中で惜しいシュートを何度も放つなど、トップレベルでも通用することを証明し、よりレベルの高い1部の他クラブから注目されていた。

Rマドリードのジダン監督は久保建について「将来、彼は必ずチームの重要な選手になる」と大きな期待を寄せていた。マジョルカでは、かつて元日本代表FW大久保やMF家長もプレー。25日にホームで行われるレアル・ソシエダード戦に向けたメンバーに入る可能性もある。(高橋智行通信員)