サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)が開幕し、FW伊東純也が所属するゲンク(ベルギー)はアウェーで迎えた1次リーグE組初戦で日本代表MF南野拓実とMF奥川雅也が所属するザルツブルク(オーストリア)に2-6で敗れ、黒星スタートとなった。

伊東は先発するも前半のみで交代。南野はフル出場して2アシストをマーク。奥川は後半17分から出場した。3人ともにCLの出場は初めて。

試合は開始直後から動いた。前半2分、右サイドハーフで先発した南野のスルーパスからFWホランドが決めて先制。南野はこの試合のファーストタッチでCL初アシストを記録した。

その後も勢いに乗るザルツブルクは前半45分までに4点を追加。ゲンクも同40分に1点を返したものの、前半ロスタイムには南野が自陣ペナルティーエリア付近でボールを受けると、そのままドリブルを開始。敵陣深くまで持ち込むと、左足の正確なクロスで味方のゴールをアシスト。ザルツブルクが試合を決める5点目を奪った。

左FWで先発した伊東は後方からのパスを味方に落とし、受け直しの動きから再びボールを引き出すなど、起点となる動きを積極的にみせた。しかし、開始直後の失点でプランの崩れたチームは消極的なプレーが目立ち、なかなかチャンスを生み出すことができず。前半44分には伊東がペナルティーエリア内でフリーでパスを受けたが、右足ダイレクトで放ったシュートはゴール上に外れた。

後半は両チームともに1点ずつを加え、ゲンクは2-6でCL1次リーグ初戦を落とした。伊東の主な一問一答は以下の通り。

-残念な結果になった

伊東 最初に点を決められてしまって、そこからずっと相手の流れになってしまった。自分としても初めて、あんなに簡単に失点するというか。こんなに大差で負けたこともなかったですし。前半は難しかったなと思います。

-初めて臨むCLにはどのような気持ちで入ったか

伊東 普段と変わらず入れました。でも、最初の1点で、みんなが消極的なプレーになって、という流れだったと思います。

-今日のゲームにはチームとしてどう入ろうとしていたのか

伊東 サイドのスペースが空いてくる、相手のサイドバックが高い位置を取ってくるので、その裏を狙っていこうという話でしたが、まずポゼッションのところでうまくいっていなかった。攻撃もスムーズにできてなかったなと思います。

-監督からはどんな指示を

伊東 今日は戦略的に中にずっといろと言われていたので、難しかったなというのはあります。

-交代はどういう形で伝えられた?

伊東 ハーフタイムに普通に交代って言われたので。負けていたので、しょうがないかなと。どこか変えなきゃいけないので。

-相手サイドバックの後ろが空くということだが、中から外に入っていけという指示だったのか

伊東 いや、うちのサイドバックが上がるスペースをあけたかったんだと思います。

-念願のCLの舞台に立った

伊東 特には何もないですけど、次また頑張ります。