PSV(オランダ)の日本代表MF堂安律(21)が欧州リーグ・デビューを果たした。

スポルティング(ポルトガル)戦にベンチ入りし、後半33分から右ウイングで途中出場した。41分には直接FKのキッカーを務めたが、蹴ったボールは壁に阻まれた。

終了間際の45分にはセンターライン付近でボールを持った堂安が味方とのパス交換で敵陣深くへ。右よりから得意の左足で狙ったが、GKの好セーブにあって得点はならなかった。

ゴールこそなかったものの、積極的に前を向いてアピールした。試合後は「感覚的に、フローニンゲンに来た当初を思い出すような感じで、フレッシュな気持ちでプレーできてます。自分の中ではすごくいいメンタルで入れているんじゃないかと思います」と挑戦の楽しさを口にした。

加えて国内リーグ、そして日本代表と、過密なサイクルで試合が続く。そんなことも堂安にとっては歓迎のようだ。「楽しくて仕方ないです。どちらかと言うと僕はメンタルを常にハイに持っていたいタイプ。試合が常にあることによって、自分のモチベーションはずっと保ってます。4日、5日空いてしまうともっとやりたいという欲は出てくるので。相手が強いのも」。力強くそう話した。

この日の試合には、家族が観戦に訪れていたという。着用したユニホームをプレゼントするつもりだと語った。「去年の開幕戦も来てました。僕が60分くらいで変えられたのを見て『まだまだやね』といわれたのを思い出した。今日はなんと言われるのか、楽しみにしてます」。着実にステップアップを続ける若武者は、たくましい笑顔で話した。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)