E組でザルツブルク(オーストリア)FW南野拓実(24)が、昨季王者リバプール(イングランド)相手のアウェー戦で1得点1アシストと大活躍した。後半11分に欧州CL初得点となるチームの2点目を決め、3点目もアシストした。MF奥川雅也は後半26分から出場、チームは3-4で敗れ1勝1敗となった。同組のゲンク(ベルギー)FW伊東純也は、ホームのナポリ(イタリア)戦にフル出場し、0-0で引き分けた。

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南野が難攻不落の「アンフィールド」で日本人初得点をマークした。1-3の後半11分、左クロスを右足でたたきつけ、ゴール左に沈めてCL本戦での初ゴールを記録。さらに2-3の同15分には、世界最高レベルのDFファンダイクの股を通すグラウンダークロスでアシスト。3点のビハインドを追いつく予想外の展開に、選手やサポーターだけでなく監督まで選手の輪に加わる大熱狂となった。

その後、FWサラーに勝ち越し点を許し敗れたが、昨季プレミアリーグで17勝2分けと無敗を誇るリバプールの本拠地で、確かな爪痕を残した。15年2月から加入した南野は過去4度、予選で敗れて本戦出場はかなわなかった。5度目の挑戦で念願のひのき舞台に立ち、2試合で1得点3アシストと絶好調だ。

自身のツイッターで「海外移籍してほぼ5年。今、自分が成長しているかどうか試す最高の舞台があるのがうれしい」と充実感を記したが「もっと成長したい」とさらなる飛躍を誓った。