先週から今週にかけて日本代表に参加したマジョルカMF久保建英(18)が、長距離移動するもほとんど出場時間がなく、今回の代表戦では「最も消耗し、悪いものになっている」と、17日付のスペイン紙マルカが批判的に報じている。

今月の代表ウイークで、マジョルカから久保、ヴァリエント(スロバキア)、トライコフスキ(北マケドニア)の3人が各国代表に招集され、移動距離の合計が3万440キロだったのに対して出場時間が計106分間だったと伝えている。

マジョルカの3人はともに各国代表で主役の座をつかんでいるとは言い難い。クラブで全試合にフル出場し守備の要となっているヴァリエントは、パラグアイとの国際親善試合にフル出場しただけで、ウェールズとの欧州選手権予選での出番はなく、公式戦の出場は1分もなかった。移動距離は約3000キロだった。

まだ、マジョルカで出場機会の少ないトライコフスキは、欧州選手権予選のスロベニア戦で90分間ベンチに座り、ポーランド戦では後半途中から16分間出場した。移動距離は約5000キロとなっている。

そして最も移動距離が長かったのが久保。同紙はわずか4分間の出場のために2万2000キロもの長距離移動を余儀なくされたことを強調し「3選手の中で、間違いなく今回の代表ウイークで最も消耗し、悪いものになっている」と強烈に批判した。1分も出場しないのにモンゴルと試合をするのに埼玉まで飛び、最後の4分間に出場するためにタジキスタンへ移動したと伝えている。

(高橋智行通信員)