【イスタンブール=オルムシュ由香通信員】ガラタサライの日本代表DF長友佑都(33)が、欧州CL最多13度の優勝を誇るRマドリードを相手に世界基準の守備で対抗した。

1対1の場面でも「負ける気はしなかった」と自信をさらに深めた様子。前半18分に味方のパスミスから失点し、0-1で敗れたが、次節11月6日(日本時間7日)の敵地での再戦に向けて雪辱を期した。

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33歳の長友は対峙(たいじ)した18歳のブラジルの新星、FWロドリゴにほとんど仕事をさせなかった。前半17分には体を張った守備で鋭い突破をブロック。「やられる気はしなかった。守備の部分はこのレベルの相手でもやれるなと。ここでやれないとワールドカップでも勝つことはできない。日本代表にもつながっていかない」。欧州CLの日本人最年長出場記録を更新し続けるベテランDFが、1対1の守備で違いを示した。

積極的な攻撃参加で見せ場もつくった。前半23分、左サイドからドリブルで仕掛けてクロス。それをFWアンドネがヘッドに合わせたが惜しくも外れた。「点に絡みたかった」と貪欲にゴールを目指し、大会最多13度優勝の相手を慌てさせた。

もっとも、世界屈指の名門クラブの勝負強さも体感。前半18分に味方のパスミスから逆襲を受けて失点した。「相手は世界一のショートカウンターで世界一のチーム。中途半端なパスとかミスとかを狙っていた」と悔やんだ。

次節もアウェーでRマドリードと対戦。開幕から3試合で1分け2敗の最下位と1次リーグ突破が難しい状況に追い込まれているが、それでも長友は「厳しい環境であればあるほど楽しめる。レアルのファンを驚かせるようなプレーがしたい。楽しみですね」と笑顔で雪辱を誓った。