【ウォルフスブルク=鈴木智貴通信員】「勝ちに飢えた」ブレーメンのFW大迫勇也(29)が9戦ぶりの白星に貢献した。前半10分、ワントラップから振り向きざまに放ったシュートが相手選手の手に当たり、先制点につながるPKを獲得。2-2の後半33分に退き、3試合連続のフル出場はならなかったが、前線で闘志むき出しのプレーを続けて低迷するチームを勝利に導いた。

大迫は「しっかりと原点に戻って、まずは戦うこと、走ること、そして勝ちに飢えること。それらをピッチの上で表現できたのかなと思います」と安堵(あんど)した様子。試合中に声を張り上げた影響からか声はかすれ、「こういう試合っていうのを次も表現していかなければいけないと思います」と話した。

太ももの負傷で9月から約1カ月半も戦線離脱した日本代表のエース。今後に向けて「今日みたいなゲームを。内容というより、まずは気持ちの部分をしっかりと表現できるように。そこだけですね。戦術もありますけど、戦術どうこうよりまずは、選手がモチベーションや考えを持って(試合に)臨まないと、うまくいかないと思うので、まずはそこを出したいなと思います」と意気込んだ。

コーフェルト監督は「選手は多くの勇気と情熱を持って戦ってくれた。このような戦いこそ、私が見たかったものだ」と満足げだった。