レアル・マドリードの来シーズンの獲得目標であるパリサンジェルマン所属のフランス代表FWエムバペ(20)について、ブラジル代表FWビニシウスがカギを握る可能性があるとスペイン紙アスが5日に報じている。

エムバペを獲得する場合、これまでに全く乗り越えられなかったパリサンジェルマンという障害が存在している。しかしパリサンジェルマンのスポーツディレクター、レオナルド氏は同じブラジル出身のビニシウスを高く評価しており、以前から興味を示しているという。

実際、Rマドリードが今夏、退団を希望していたネイマールの状況を問い合わせた際、パリサンジェルマンの回答はビニシウスを交渉に含めるというものだったため、Rマドリードは拒否したのである。

しかし今シーズン開幕以降、ビニシウスの立場は大幅に変わっている。Rマドリード首脳陣は将来、ビニシウスがクラブ内で重要な選手になると考え続けている一方、ジダン監督は同じようには見ていない。今シーズンの出場時間が全体の26・2%の448分間、さらにここ3試合出場していないというデータがそのことを物語っている。

ジダンは公の場でエムバペを気に入っていることを明らかにしているが、パリサンジェルマンが放出に同意した場合にのみ獲得が実現するため、獲得が非常に難しいことに変わりはない。そのためRマドリードが今後交渉する際、金銭にプラスしてビニシウスを含める予定であるという。

また、Rマドリードにとっての好材料は、2022年で契約の切れるエムバペに対し、パリサンジェルマンが契約期間の延長を申し入れているが、本人が現時点で契約更新を行わない姿勢を見せていることである。これにより実現不可能と思われるオペレーションが可能になりつつあると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)