アトレチコ・マドリードが今冬の移籍市場でディナモ・ザグレブに所属するスペイン代表MFダニ・オルモ(21)の獲得に向けて動いているとスペイン紙アスが13日に報じた。

Aマドリードは今夏から獲得に興味を持っていたが、最終的にMFビトロが退団しなかったことで移籍は実現しなかった。しかし、その後も関係者とコンタクトを取り続けているだけでなく、コーチ陣が直接プレーを確認するため、何度もザグレブに足を運んでいた。

今現在のAマドリードの状況は数カ月前と変わっていない。ダニ・オルモを獲得する前に選手の放出が必要。そんな中で鍵を握るのが、移籍に前向きな姿勢を見せているMFルマールの存在だ。ここ最近は出場機会が減っているため、来夏の欧州選手権にフランス代表として出場するのが困難であると考えているという。また、ビトロにもルマールほどではないが、退団の可能性が残されている。

ダニ・オルモは、トップ下、サイドハーフ、さらには「偽9番」としてプレーできるため、ルマールの代わりとして最適な人材。しかし獲得する場合の移籍金は最低でも3000万ユーロ~3500万ユーロ(約36億円~42億円)になるという。

ダニ・オルモは先月、スペイン代表に初招集され、デビュー戦で初得点を決めた。初挑戦となった今季の欧州チャンピオンズリーグでも6試合に出場し、2得点1アシストを記録している。(高橋智行通信員)