バルセロナは、今冬の移籍市場でバレンシアのスペイン代表FWロドリゴ・モレノ(28)獲得を目指していたが、交渉が決裂したと、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が28日に報じている。

負傷により長期離脱のFWスアレスの代わりとして、ロドリゴの獲得を目指していた。だが、同紙はその理由について、獲得するための条件が想定外だったと、バルセロナ側が明かしていたという。

バレンシア側が7月まで延期せず、即座の移籍金支払いを求める意図を持っていた。一方でバルセロナ側は今冬の移籍市場では買い取りオプション付きでの獲得を求めており、今月での移籍金の支払いを望まなかったためだと伝えた。

さらに、バルセロナが交渉に含めようとして提案したムサ・ワゲやアベル・ルイスをバレンシアが断ったという。一方、バレンシアは放出不可能なセメドやローマ行きが濃厚なカルレス・ペレスを要求したことも交渉が決裂する原因となったという。

両クラブは27日から交渉を行い、ロドリゴも膝の検査のためバルセロナを訪れていた。合意が秒読み段階とみられていた中での破断となった。

もくろみが外れたバルセロナは、アヤックスでプレーするセルビア代表FWドゥシャン・タディッチ(31)を新たな候補に挙げ始めているとのことだ。

(高橋智行通信員)