フランス代表FWデンベレが全治6カ月の重傷を負ったことで、17日に新たな選手獲得の許可をラ・リーガから受けたバルセロナが、レガネス所属のデンマーク人FWブレイスウェイト(28)との契約交渉を開始したと、スペイン紙マルカが18日に報じている。

バルセロナには現在、デンベレの他、ルイス・スアレスが負傷し、カルレス・ペレスが今冬の移籍市場で退団したことにより、FW陣はメッシ、グリーズマン、アンス・ファティの3選手のみと選手層が薄い。そのためバルセロナはデンベレの長期負傷により新たなFW獲得を認めてもらう申請をラ・リーガに提出し、受理された形となった。

許可が下りる規定は最低全治5カ月となっており、獲得できるのはスペイン国内でプレーする選手および無所属の選手に限られている。また、許可が下りてから15日以内の契約が必須となっている。

これまで、1部リーグのクラブではウィリアン・ジョゼ(レアル・ソシエダード)、アンヘル(ヘタフェ)、ロレン(ベティス)、ルカス・ペレス(アラベス)、ブディミール(マジョルカ)、ロジェール(レバンテ)、2部リーグではストゥアーニ(ジローナ)、ルイス・スアレス(サラゴサ)などが獲得候補に挙がっていた。

しかし17日になってブレイスウェイトの名前が急浮上。すでに同日夜、選手の代理人がバルセロナに行き、交渉を開始したとのこと。

一方、リーグ戦19位と残留に向けて降格圏で苦しみ続けるレガネスにとって、リーグ戦全試合出場中(先発21試合、6得点2アシスト)でチーム得点王のブレイスウェイトの移籍は大ダメージとなるのは間違いない。そのため設定している2000万ユーロ(約24億円)の契約解除金を値下げるつもりは一切ないとのことだ。またレガネスは今冬の移籍市場でエン=ネシリもセビリアに移籍し、すでに戦力ダウンしている。

ブレイスウェイトの契約解除金が高額なため、契約解除金が半額の1000万ユーロ(約12億円)に設定されているアンヘルという可能性も捨てきれないとのことである。またヘタフェのアンヘル・トーレス会長も先日、交渉に応じる姿勢を見せていたため、ブレイスウェイトよりも獲得が容易とみられている。(高橋智行通信員)