バルセロナから期限付き移籍でバイエルン・ミュンヘンに加入しているブラジル代表MFコウチーニョ(27)は来季、プレミアリーグ行きを希望しているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じている。

バルセロナは新型コロナウイルスの影響により、経済面で大きなダメージを受けている。来季に向けた補強を行う場合は、手持ちの選手を放出して資金を生み出す必要がある。そんな状況の中、コウチーニョは大きな資産のひとつになっているという。

しかし、BミュンヘンはマンチェスターC所属のドイツ代表FWサネ獲得に莫大(ばくだい)な資金を投資することを考えている。そのため、1億2000万ユーロ(約144億円)に設定されているコウチーニョの買い取りオプションを今シーズン終了後に行使する予定はないと伝えた。

今後、来季も監督を続投すると思われるセティエン監督の意向を確認する必要はある。だが、コウチーニョはバルセロナに復帰しない場合、プレミアリーグ行きを第一候補にしているという。

現在、コウチーニョについてはトットナム、チェルシー、マンチェスターUの3クラブが移籍先候補として挙がっている。また、バルセロナがトットナム所属のフランス代表MFエンドンベレを獲得するためのトレード要員にする可能性があるという。トットナムは昨年夏もコウチーニョ獲得に興味を持っていた。

ムンド・デポルティボ紙は「もし、Bミュンヘンが買い取りオプションを行使しない場合、バルセロナに連れ戻すべきか?」というアンケートを公式サイトで実施した。「連れ戻すべき」が45・82%で、「売却すべき」が53・18%、「再び期限付き移籍に出すべき」が1%。過半数以上が「放出すべき」と選択している。

(高橋智行通信員)