レアル・マドリードから期限付き移籍でマジョルカに加入しているMF久保建英(18)は、来季も期限付き移籍により他クラブでプレーすることが濃厚だと、スペイン紙アスが28日に報じている。

新型コロナウイルスの影響によりシーズンが不透明な中、Rマドリードは来シーズンに向けて、新たな選手を獲得する前に、最低でも4~5人放出する必要があるという。トップチームには現在、Bチームのカスティージャ登録のロドリゴを含み、25人が在籍しており、オーバーブッキング状態になっている。

さらに、Bチームでプレーしている今冬入団した18歳のヘイニエルや、11人の期限付き移籍選手(アクラフ、エデゴール、ダニ・セバージョス、レギロン、オドリオソラ、久保、バジェホ、マジョラル、ルニン、オスカル・ロドリゲス、ルカ・ジダン)もいる。

クラブは今夏、新シーズンに向けてチームを刷新するため、新たな補強を実施する前に最低でも4~5人を放出する必要があると考えていると伝えた。

現時点で退団の可能性が高いとみられているのはハメス・ロドリゲス、ベール、ルーカス・バスケス、マリアーノの4人。もし市場価値に合うオファーがあった場合、チームを去ることになりそうだ。さらに、ナチョ、マルセロ、モドリッチ、ブラヒムの4人の将来も不透明。この中でナチョ、マルセロ、モドリッチは多大な貢献を果たしているが、今シーズンは出場の機会が減っているため、今後の立場次第になってくる。ブラヒムについてはクラブが今夏、期限付き移籍を受け入れるのを待っていると報じた。

期限付き移籍選手の状況について、アクラフとエデゴールの2人は来季チームに復帰することが濃厚だという。さらにレギロンとダニ・セバージョスの2人も復帰をクラブは検討中。一方で、久保を含むそれ以外の7人はまだ若く将来性豊かなため、再び期限付き移籍でプレーするか買い取りオプション付きの移籍に出される可能性が高いとアス紙は推測している。

新た獲得する選手に関しては、中盤の選手1人の獲得を望んでいる。クラブ首脳陣はナポリのファビアンの獲得を希望しているが、ジダン監督はマンチェスターUのポグバを候補に挙げており、意見が分かれている。

さらに、このままFWヨビッチが期待に応えなかった場合、得点力不足を解消するため、センターフォワードの獲得に動くことになる。その候補として今現在、ドルトムントのハーランドの名が出ている。

いずれにしても、Rマドリードはまず、新たな選手を登録する枠を作るため、選手放出の仕事に取り組まなければならない。

(高橋智行通信員)