イタリア、セリエAのサンプドリアに所属する日本代表主将のDF吉田麻也(31=サンプドリア)が日本のファンに外出禁止を訴えた。

28日、自身のインスタグラムに投稿。「感染が広がった日本の皆さん、冗談抜きで家にいた方が良いです。感染拡大を食い止めるには一人一人の行いにかかっています」と危機感あふれるコメントを出した。さらに動画では以下のように語った。

「イタリアにいて、イギリスも見ていて、初期の段階で少し、みんなが油断していたのではと思いました。中国で起こっていること、アジアの問題ととらえて日常生活を送っていて、一気に感染が拡大してしまった。日本のみなさんも、もしかしたら、心のどこかで、頭の片隅で、ヨーロッパで広がっているねと、それくらいに思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に感染は一気に広がります。できるだけ極力、必要時以外は自宅に待機されることが1番だと思います。感染拡大を食い止めるのは、ぼくたち1人1人の意思だと思いますので、是非協力してみんなでこの危機を乗り越えましょう。ステイホーム」

新型コロナウイルスの感染拡大により、イタリア人の死者は1万人を超えている。東京などで外出自粛が呼びかけられたが、いまだに若者中心に「対岸の火事」のような意識を持つ人も少なくない。有名トップ選手の呼びかけは、危機意識の共有という意味でプラスに働きそうだ。