ベルギー1部ヘントに所属するカナダ代表ジョナサン・デービッド(20)が入団に向けて、バルセロナにアプローチしているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が1日に報じている。

ハイチにルーツを持ち、米ニューヨークで生まれ、6歳よりカナダ・オタワで育ったデービッドは現在、ベルギー1部センセーショナルな活躍を見せ「新たなハーランド(ドルトムント)」として呼び声も高い。当然、欧州のクラブから注目されており、1年前にポルトから600万ユーロ(約7億2000万円)のオファーを受けた後、堂安律が所属するPSVやアーセナル、バイエルン・ミュンヘン、エバートンから立て続けにオファーが届いているという。

新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断するまで、18得点8アシストを記録していた。またカナダ代表では12試合に出場して11得点と、1試合平均1得点に近い高い得点力を示している。しかし、デービッドがさまざまなクラブから注目されるのは高い得点力によるものだけではない。さらにアンデルレヒト戦で時速33キロを記録したように、信じがたいスピードも備えている。

デービッドがバルセロナにアプローチする大きな理由の1つにロナウジーニョに魅了され、サッカーに情熱を傾けたことが理由になっている。バルセロナは来季、ルイス・スアレスの代わりを準備する必要があり、インテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスを最有力候補に挙げている。その一方でデービッドという才能も見逃せないようだ。

デービッドの市場価値は現時点で2500万ユーロ(約30億円)となっているが、新型コロナウイルスにより世界のにサッカー市場が大きな影響を受けているため、その価格は1500万ユーロ(約18億円)まで下がる可能性があると推測されている。さまざまなクラブが狙う中、デービッドに好まれててるバルセロナに大きなアドバンテージがあると言えそうだ。(高橋智行通信員)