レアル・マドリードの下部組織は未来のスター候補生を生み出す欧州屈指のアカデミーであるが、頂上にたどり着くまでの道のりは非常に長く、トップチームに至るまでに多くのカテゴリーのチームが存在している。

スペイン紙マルカは2日、レアル・マドリードの小学生年代カテゴリーからBチームのカスティージャに所属する200人を超える下部組織の選手の中から将来有望な20人を選出。中井卓大(16)も名を連ねている。

「ピピ」の愛称で知られる中井は2014年にRマドリードの下部組織に入団。それから順調にステップアップし、現在は高校生年代のフベニールC(U-17)に属している。

アス紙は中井について「(フベニールCの)ロベルト・ロドリゲス監督に磨かれている宝石のひとり。小学生時代に入団し、ダイヤモンドのように輝く左足を備えている。出身国の日本でも大いに注目され、中盤からそのクオリティーと洞察力でチームに貢献している。クラブ6シーズン目を迎え、向上し続けている」と称賛している。

20人の中には、中井と同じフベニールCからU-17スペイン代表のブルーノ・イグレシアスとイスラエル・サラサールが選出されている他、最もトップチームに近いBチームのカスティージャから、U-17とU-19の欧州選手権王者に輝いた経歴を持つアントニオ・ブランコ、3部リーグのチーム得点王ミゲル・バエサなどが選ばれている。

(高橋智行通信員)