「狂気の沙汰」リーグ再開固執に反発の声も

ベルギー・プロリーグは2日、理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している現状を憂慮し、中断している今季のリーグ戦を打ち切ることで合意した。15日の総会で承認されれば、欧州の主なリーグで初の再開断念となる見込み。

悪化の一途をたどるコロナ禍を直視したベルギーの人道的判断は、再開の道を探り続ける周辺の各国リーグにも影響を与えるかもしれない。打ち切りの理由は明快。同国のプロリーグは当局からの勧告に基づき「(一般的に選手契約の区切りとなる)6月30日までに観客を入れて試合を開催できる可能性はほぼなく、現状でチームの練習をいつ再開できるかも見通せない。リーグ再開が選手らの健康より重視されることはあり得ない」との声明を出した。

イングランドなどの欧州5大リーグや欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、打ち切りとなれば巨額の放送権収入を失う。財政的な観点から再開に固執してきたが、反発の声も上がっている。イタリア1部リーグ(セリエA)で、本拠地の感染者数が8700人を超えたブレシャのチェリーノ会長は2日、「再開は狂気の沙汰だ。リーグに強制されても試合は拒否する」と訴えた。