MF香川真司が所属するスペイン2部サラゴサのビクトル・フェルナンデス監督が24日、今季限りで退任する可能性があると、サラゴサの地元放送局アラゴンTVのインタビューで明かした。

チームは現在、1部へ自動昇格する2位に位置している。1部昇格が現実を帯びている状況だが、指揮官は来季について、続投せずに退任の可能性があることを示唆した。「サラゴサは私がいてもいなくても偉大なクラブだ。本当に偉大だよ。私はすでに決断を下しているが、今は何かを早めて伝える時期ではない」と、すでに来季の契約について決断を下していると明かした。

「私は2部のチームを率いてきたことをとても幸せに感じている。ただ、私はそれを最後までやり遂げる必要がある。そして私はもう自分のプロキャリアで必要とすることは全く何もないだろう」と意味深な発言をした。そして「私はこれまで、いくつもタイトルを獲得し、何度も決勝戦を戦い、素晴らしい経験をする幸運に恵まれてきた。もし、この夢(1部昇格)を達成できれば、それは私自身の喜びと安らぎにおいて、最も特別で重要なものとなるだろう」とコメント。1部昇格を手土産に退任する可能性があることを明かした。

しかし、フェルナンデス監督はかつて、物事を決心した後に心変わりしたことがある。2018年12月、サラゴサを2部に残留させる目的で半年間だけの契約を結ぶも、サポーターの愛情やクラブの要請を受けて今季も監督を続投。好成績を残している。

サラゴサはリーグ戦残り11節で首位カディスと勝ち点わずか1差の、1部自動昇格圏内の2位につけている。1部昇格プレーオフにまわる3位アルメリアとの勝ち点差は5となっている。

(高橋智行通信員)